今日は母と息子の食卓を考えてみる。

下宿先に母が来る時、息子はどんな食事をねだれば良いだろうか。
「なんでも好きなモノ食べな」なんて言われたらどうすればいいんだ。

  • 焼肉

一人暮らしの身分で高い食い物と言えば焼肉だと思う。
しかしだ、母と二人で焼肉屋はどうなんだろう。肉を争うサバイバル感などあるじゃなし。
「これ、お肉、焼けたらから取りな」なんて皿にドンドン肉詰まれちゃって、おかんの皿みたら野菜がちょびっと載ってるなんて寂しいじゃん。なんか小さくなった母の背中みたいな感じあるじゃん。

  • 寿司

近くに素敵な寿司屋を知っていれば安泰だが、間違って回転寿司なんて行ったら大変。母の横に詰まれる皿の数を意識しながらネタを選んだりしなきゃならない。昔のことを思い出した母がメロンやプリンを取ってくれないとも限らない。
たいへん画的にも寂しい。二人して同じネタ取ろうとしちゃったりしてお互い遠慮みたいな。かんぴょう被ったみたいな。

これはきっと凄い。「好きなモノ食べな」と言われて「吉野家豚丼!」と答える瞬間はきっと面白い。
母と子、吉野家のカウンター。「特盛りに卵つけてもいいの!?」みたいな。
これは悲惨な記憶になり得る。店員すらも悲惨な時間を共有。

二人して店内で頬張るフィッシュマックディッパー、ナゲットも付けちゃう。
油っこくて胃もたれ。会話の糸口見つからない。ドナルドの話とかし出すかもしれない。
マクドナルドで母から昔話されるとか癒されない。いたたまれない。

母はカップヌードル、ボクはスーパーカップ(1.5倍)、3分待つ間が苦痛。
お母さんのおごりだから奮発してグータ!とかもいいやも。普段グータ高くてさ!なんて会話になるし。
ならないし。

  • 手料理

無難であり、親を地味に喜ばす作戦。そういう戦法。なんでもいい。
期待すべきは肉じゃがか、キンピラゴボウか、はたまた母のコロッケか。
コンビニで買った惣菜とご飯とカップ味噌汁なんてのもオツかもしれない。テレビ見ながら食べるの。